ヤジの嵐で大変なことになった新橋駅前での民主党街頭演説ルポ
ご存知の方も多いと思いますが、
昨日新橋駅前SL広場で民主党の街頭演説会が開催されました。
しかし、かつてないほどのヤジで現場は騒然、
さらに野田首相の演説キャンセル(理由は後述)で
さらにヤジはヒートアップ!
さて、ロイター通信さながらの緊迫感あふれる写真と共に
昨日の騒動を振り返りましょう
まずは始まる前の様子
私たち取材班は演説開始より1時間ほど早く到着しましたが、
すでに群集やマスコミでいっぱいでした
ここから、野次が目立ち始めます
さらには現在2chを中心に話題沸騰の
「民主党が地上から無くなりますように」
のプラカード
そして、近藤洋介議員が
「韓国の(※本当にこう言いました)金正日総書記が亡くなりました」
と言い、野田首相はこないと伝えました(総理は新橋に向かう途中で引き返したと、のちに報道されました)
突然の発表に、そこで初めて訃報(?)を知った
高齢者を中心に「えーっ」というどよめき。
なかには拍手をする人も!
ここから、事態は我々見物人にとっては最高の方向へ、
そして民主党関係者にとっては最悪の方向へと向かうのです。
実は、プラカードを持って抗議に来た人たちは
最初からかなりたくさんいました。
しかし、早い段階でそれを出すと
公安部の刑事もしくは警護担当者に取り上げられる、もしくはマークされてしまうので、あえておとなしくしていたようなのです。
おそらく彼ら彼女らは、首相が来た瞬間にそれを出そうと計画していたはずですが、
それが叶わないとわかった瞬間(つまり、金正日死去が発表された瞬間)
全員が同じことを考えたようです。
「このままではプラカードを持ってきた意味がないじゃないか」と。
そして、数秒の間を挟み、彼らの抗議行動が始まったのです!
反原発が目立つ
民主党議員が締めの挨拶をしようとすると、
全員が「帰れ帰れ」コールを始めました。
長年演説ウォッチを続けてきた私が驚いたことは2つ。
1つめは割合。
今までは少数の人間が大声をあげる。というのが
街頭演説における”抗議””ヤジ”でありましたが、
今回は広場に居た群衆の半分以上がシュプレヒコールをあげていました。
プラカードもものすごい数で、
公安も完全に取り締まるのをあきらめていました。
2つめはまさかのコラボレーションです。
もしかすると日本初の出来事が昨日起こっていたのです。
それは「右翼・左翼による帰れコール」!!
敵対する右翼左翼が同じ言葉を同時に叫ぶなんて、
もう死ぬまで見られないかも!!
それにしても、左派右派に嫌われる野田内閣(=民主党)って・・・・・・・
※念のため書いておきますが
シュプレヒコールをあげていた人のなかには
もちろん一般の人もいました。
左翼・右翼だけが叫んでいたわけではありません
まさかのとばっちりをくらった近藤洋介さんは
街宣車を降りるなり記者らに「いやー参ったね」と
洩らしていましたが、あそこまで怒号に包まれた
街頭演説会は異常です。
「来月もやる」と言っていましたが、中止になる可能性が
高いと思います。
ある意味、野田佳彦氏は北の将軍に救われました
今回一緒に取材をしたYさんの撮影した映像です
少しは緊迫感が伝わったでしょうか。
最後に一応書いておきますが、
私は今回の抗議活動を否定も肯定もしません。
ただ、民主党があそこまでされても
まったく文句が言えない暴挙を、
この2年数ヶ月にわたり行ってきたことは
まぎれも無い事実であると私は思いますが
いかがでしょうか。
それでは次回は
「2011年 映画鑑賞ランキング 後編」です
ご期待ください