邦題「9地域」(district9)

昨日、渋谷東急で「第9地区」鑑賞しました



yahooに載せた私の批評






予備知識なしで観に行ったのが良かったようです。
正直、ここまで面白いとは思っても見ませんでした。

冒頭、ドキュメンタリー番組風の演出で、
”DISTRICT9”の状況・立場を紹介。

主人公らが地区へと向かっていく過程は
スピーディーで、わくわくさせられました。



その後、主人公の体調がおかしくなってからの展開は、
まったく読めず、「こうくるだろう」という私の読みは
ことごとく外れるのです。

恐らく、最初の、主人公らの行動から
ラストへの流れを予測できた人は
いないと思います。
それくらい、予想を裏切る展開になるのです。


この映画はアカデミー賞作品賞にノミネートされました。
確か、得票数で3位か4位だったはずです。

これは私の個人的な感想ですが、「ハートロッカー」に負けたのは
仕方がないにしろ、
アバター」には十分勝っている作品です。
同じSF作品であり、「宇宙人vs人間」という構図も同じですが、
アバターは展開がありきたりで、先が読めてしまう。
まぁそれもハリウッド娯楽作の長所なのかもしれませんが、
私は、本作の方が、脚本面で優れていると思います。

CGも、綺麗さでは劣りますが、リアル度では互角だと思います。
あの忘れられないエイリアン(別名エビ)の顔、
主人公の武器によって粉々になる兵士・・・。


そして、この作品に秘められた社会への風刺。
一見どんでもない映画に見えて、実はメッセージが込められている
「第9地区」こそ、傑作SFだと私は思うのです。









それにしても、渋谷東急、GWなのに観客が25人ほどって・・・。
まぁ渋谷は東急の植民地だから潰れはしないと思うけど
中々いい雰囲気の映画館なので、頑張って欲しいものです