笑うなって

筒井康隆さんの「笑うな」(新潮文庫)を読みました。

いわゆるショートショート集です。
34の話が収録されていますが、気に入ったのは次の7話



「ある罪悪感」 時々、変な癖が出てしまう中間管理職の話


「赤いライオン」 暑い日に狂ってしまう学者の話。最後の一文が良い



「座敷ぼっこ」  気づくと生徒が一人増えている怪。 学校の怪談講談社)にも似た話が


「タック健在なりや」  ”地球大統領”になるために、過酷な訓練に挑む主人公。どんでん返しが



「産気」  男性なのに妊娠した会社員。  ラストのくだらなさに電車内で笑いを堪えるのが大変だった



「末世法華経」   タイムトラベルでやってきた”日蓮”が創価学会(本文では総花学会)の
会合に乗り込むw  そして暴れるw





「ベムたちの消えた夜」  ユーモラスだが最後は悲しい。 本書のラストにふさわしい作品。




笑うな (新潮文庫)

笑うな (新潮文庫)

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