2011年 映画ランキング 前編   アカデミーを争った2作品が意外な低順位!?

さて、2009年から3年連続で劇場鑑賞映画ランキングを掲載します


去年は40本、一昨年は41本
そして今年は36本の映画を採点します


今年は駄作が無いかわりに、
圧倒的に素晴らしい映画もありませんでした


なので、下位の映画もみな、観る価値はある映画です。
それを了承の上ご覧ください




36位 パレルモ・シューティング(吉祥寺バウスシアター

映像は素晴らしかったですが、ストーリーはイマイチつかめませんでした。
この映画を好きな人から言わせると「つまらなかったのは
お前にセンスがないからだ」となるでしょうが、
この映画をキチンと理解できた人が一体何人いたでしょうか





35位 トロン・レガシー(新宿ミラノ1)


こういう映画にストーリーを求めること事態間違いなのかも知れないが、
まったく脚本にやる気を感じられない
悪い意味での王道映画だった。
ただ、映像は言うまでもなく美しかったし、
ヒロインのオリビア・ワイルド(画像→http://goo.gl/wEv3n)はそれ以上に美しかった






34位 イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(渋谷シネマライズ


世界的な落書き師、バンクシーを追ったドキュメンタリーだが
彼を好きになれないとこの映画は面白くない。

逃走シーンは興奮






33位 ウォールストリート(新宿ミラノ1)

ウォール街」をオリバーストーンが
金融危機を受け続編を製作。

経済は好きなはずだがあまり興奮できなかった





32位 ティーンエイジ・パパラッチ(新宿バルト9)

13歳のパパラッチ少年を”逆取材”した
ショタコン向けドキュメンタリー。
可もなく不可もなく






31位 ツリー・オブ・ライフ(試写会・有楽町よみうりホール)


試写会には何度も行っているが、上映終了後会場がざわついたのは
初めてだった。
理由はCM(予告編)と実際の映画との乖離。
予告では家族愛がテーマの人間ドラマ的映画として紹介されているが、
実際は「2001年宇宙の旅」的な難解な映像に、
哲学書を読んでいるようなストーリー、ナレーション


この映画は100人見たら100人が違う意見を言うような映画で、
自分も自分なりの意見を述べることは出来る。
ただ、あれだけ広大な映像、壮大なストーリー、そして俳優達の熱演を目の前にすると
はたしてこの映画に対して勝手な意見を述べることがいいのかと、
勝手にためらってしまう。

実際製作者としては観客に考え、そして語ってほしいのだろうが、
私にはまだ早い。
不可能なことだが、死ぬ直前にこの映画を観れば
何かを感じとることができるだろうか





30位 ザ・ファイター(池袋東急)

格闘技には縁も興味も無い人間だが
ロッキー同様、対戦シーンには興奮した






29位 ザ・タウン (試写会・ワーナー試写室)

まさにクライム・サスペンス。
一つ一つのシーンに緊張感があり、実際の上映時間よりも長く感じた。






28位 フェイク・クライム(ヒューマントラストシネマ渋谷

今年最後に観た映画。
これから観ようかなという人に警告。

   これはクライム・サスペンスではなく、サスペンス・コメディです!!!!


サスペンス的なものを期待していると肩透かしを食らいます。
ただ、コメディとしてはそこそこ面白いかもしれませんね








27位 エッセンシャル・キリング(渋谷シアターイメージフォーラム


一切セリフがない映画!!
最初から最後まで緊迫感がある








26位 キラー・インサイド・ミーヒューマントラストシネマ渋谷



サド向けの映画です。
これでもかと言うくらい女優が甚振られるので、
暴力表現が苦手な人は無理でしょう。

1950年代のテキサスの雰囲気(その時代生きていたわけではないんですが)
が生き生きと表現されていて、主役のドSぶりもなかなかでした







25位  ソーシャル・ネットワーク(TOHOシネマズ六本木ヒルズ


数々の賞を受賞し、「アカデミー賞最有力」と言われていました
(私は「ああいう映画はアカデミー会員に受けない」と指摘していたんですが)


たしかに「21世紀の市民ケーン」と言うべき内容ですが、
そこまでの深みは感じられませんでした
(少なくともアカデミー候補になるほどには)


また、デヴィット・フィンチャーは大好きな監督の一人ですが、
この映画は彼らしさがほとんど封印されていて、そこが物足りなく感じられました









24位 マネーボール丸の内ピカデリー


ブラット・ピットの演技はどの映画でも素晴らしい。
なんとか引退を撤回してほしい・・・・









23位 マイ・バック・ページ(丸の内TOEI)




数少ない邦画です



私の趣味の一つに「右翼・左翼研究」というのがあって、
小学校六年生のときから調査をしているんですが、
同じ趣味を持つFという人物がいて、
彼とこの映画を見に行った次第です。


学生運動がテーマの映画だけあって、
劇場は団塊の世代ばかり。

映画はまあまあでした。
全共闘に興味が無い人にとってはつまらないでしょうねー
主演2人のファンは最後まで見れたのかしら








22位 英国王のスピーチ新宿ミラノ1)

ニュージーランド帰りのO君と鑑賞。
素晴らしい作品だとは思いますが、
アカデミー作品賞のライバル、「トゥルーグリッド」には劣ると思います

ただ、この映画は日本公開のタイミングが絶妙でしたね。
地震の直後で日本人の心が萎えていたときに上映され、
多くの人が気持ちを癒すために劇場へと足を運びました。


ちなみに、海江田万里経済産業大臣(当時=菅内閣)も
この映画を鑑賞なされましたが、
その後の国会答弁、並びに民主党代表選挙での演説を聞く限り、
何の参考にもならなかったようです







21位 ドライブアングリー3D(TOHOシネマズ日劇

ニコラス・ケイジが実に楽しそうに演じているが
FBI役の俳優が存在感で彼を上回っている






ストーリーはメチャクチャなのでそういうのが好きな人だけ









20位 アンノウン(銀座シネパトス)


大きな矛盾点(ヒントは彼の過ちと職業の矛盾)があるものの、
テンポよく、かつそれが上手くまとめられているので楽しめた









19位 シリアスマン (ヒューマントラストシネマ渋谷



私がこの世で一番好きな映画監督、コーエン兄弟による
ブラック・コメディ

ファン向けです。  
予告編を観れば納得でしょうが、コーエン初体験の人は戸惑うでしょう




18位〜1位は数日以内に公開します!!!   乞うご期待