毎年恒例  アカデミー賞予想を選挙風に

最優秀作品賞



やや先行する「アルゴ」を「リンカーン」が激しく追う展開。
「トラと漂流した少年」「レ・ミゼラブル」「ゼロ・ダーク・サーティ」は脱落した
「ジャンゴ」など5作品は独自の戦いを展開。



今回は「最有力候補」がドンドン変わっていった。
まずミゼラブルは公開後評価が萎み、その後ゼロ・ダークが色々と政治的に叩かれ、
リンカーンに落ち着いたところで、アルゴの監督アフレックがまさかの監督賞落選(受賞確実とまで言われていた)・・・
これに怒った(?)関係者はオスカー前哨戦でアルゴにアフレックへの励ましを込めた集中投票をし、
アルゴがものすごい勢いでアカデミーに近づいている



※あ、これはアルゴが不当な高評価を受けているという意味ではありません。
アルゴは素晴らしい映画です。




さて、皆さんご存知のとおりアカデミー会員は
全体の94%が白人、77%が男性、
平均年齢は62歳で、50歳以下の会員は実に14%しかいない(ロサンゼルス・タイムズ調べ)であり
偏りがある。  
アバター」が絶対受賞するとマスコミが言っていたとき、
私が自信を持って「いいや、ハートロッカーがとる」と宣言した理由がここにある。



このことから、「ライフ・オブ・パイ」のような
CG・3D映画の受賞が極めて低いということがわかる。



彼らは、SF・アニメ・ファンタジー・CGといったものにかなり厳しい。



ただ、政治色強い映画を好む彼らの票が
「アルゴ」「リンカーン」「ビンラディンをやっつけろ」に割れてしまうと
「ザ・ミゼラブル」にも可能性が出てくる








監督賞は、本命不在でつまらない
ベン・ザイトリン以外の4人に可能性がある。
まず3度目の受賞を狙うスピルバーグ、作品のレベル高いハネケ、
2度目のノミネートで今度こそはのデヴィッド・ラッセル、2度目取れるかのアン・リー



スピルバーグはとってるし、ハネケは会員のアレルギー強いし、リーは3D映画でアウト。
なので、意外にもラッセルいけるのでは?





主演男優賞は
リンカーン演じたダニエル・デイ・ルイスが安定した戦い。
番狂わせを起こせるとしたらザ・マスターで恐ろしい演技力を披露したホアキン・フェニックス
しかし彼のオスカー否定発言が響くのでは・・・・
レ・ミゼラブルヒュー・ジャックマンはタイミングが悪かった・・・
別の年だったら取れてたかもね






主演女優賞は
22歳ながらハリウッドのトップクラスにいるジェニファー・ローレンスがリードする情勢で
ジェシカ・チャスティンが追う。
86歳エマニュエル・リヴァにも可能性アリ




助演男優賞は過去最強のメンツで大激戦。
映画評論家の予想も見事5人に割るという状態。




ただ、数年前受賞しているクリストフ・ヴァルツアラン・アーキンはやや劣勢か。
フィリップ・シーモア・ホフマンも今世紀とってるけど、あれは主演だし
なんたってザ・マスターでの演技がものすごく評価されている。
主演のホアキンが勝てない可能性高いので、ならばと彼に票が流れるかもしれない。



リンカーンのトミー・リー・ジョーズも有力候補。
デ・ニーロは意外にも久々のノミネートで可能性あり。






助演女優賞
アン・ハサウェイが優位に戦いをすすめる
追うのはエイミーアダムスか