最後の第88回アカデミー賞予想
あと数日でアカデミー賞の授賞式。
ラスト予想です。
今年はここ数年でもっとも予想が難しい年。
完全的中は難しそうです。
作品賞
スポットライト 世紀のスクープ ○
レヴェナント:蘇えりし者 △
マネー・ショート 華麗なる大逆転 ▼
ブリッジ・オブ・スパイ
ブルックリン
マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
ルーム
年末までは「スポットライト」の受賞が有力とされていたが、
今年に入って「レヴァナント」が猛追。
加えて「マネーショート」という第三極も現れ、作品賞は近年稀に見る大接戦。
3本以上に受賞のチャンスがあるというのは第79回(2007年)以来であり、海外予想サイトも予想が完全に割れている。
特に、内容がオスカー向きとはいえない「レヴァナント」の台頭が予想を難しくしている。
逆に「スポットライト」は明らかに賞に好まれる映画でありながら、勢いが衰えている。
私は配給会社(オープンロード・フィルム)の小ささが影響していると思うが、きっといくつか原因があるのだろう。
「マネーショート」も、ノーマークだった予想マニアを悩ませていて、もはや本命だと書く人までいるくらいである。
個人的には、なんだかんだで「スポットライト」が受賞すると予想しているが・・・・・・・どれが獲ってもおかしくない混戦である。
監督賞
トーマス・マッカーシー(スポットライト 世紀のスクープ) ○
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者) △
ジョージ・ミラー(マッドマックス 怒りのデス・ロード) ▼
アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転) ▼
レニー・エイブラハムソン(ルーム)
5人中4人に受賞の可能性があるという大混戦。
作品賞と同じようにマッカーシーが勢いを失い、イニャリトゥが肉薄(抜いた?)
さらにミラーも受賞の可能性を残し、さらにはマッケイが’大逆転’を狙っている。
ただ、イニャリトゥは去年「バードマン」で受賞している。さすがに2年連続は・・と考える会員も多いだろう。
ミラーは、作品の方が作品賞受賞は無理なのでこちらの部門でと思う会員もいるだろうが、
オスカー会員が「マッドマックス」をどこまで評価しているのかわからない。
マッケイはコメディ映画がこれまでメインだったというのがネックか。
そうなると、結局マッカーシーかなと思えてくる。
主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ(レヴァナント) ○
ブライアン・クランストン(トランボ)
マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)
エディ・レッドメイン(リリーのすべて)
マット・デイモン(オデッセイ)
ついに、ディカプリオがオスカー像を手にする日がくる。
よくメディアは「レオナルド・ディカプリオはアカデミー賞に嫌われている」というがこれは正しくない。
彼がアカデミー賞を受賞できないのは、巡り合わせの問題(いつも相手が強い)であって、嫌われているわけではない
(もし嫌われていたら、そもそも毎回ノミネートされていない)
主演女優賞
ブリー・ラーソン(ルーム) ○
ジェニファー・ローレンス(Joy)
シャーロット・ランプリング(さざなみ)
シアーシャ・ローナン(ブルックリン)
ケイト・ブランシェット(キャロル)
ここも無風区で、ラーソンが当選確実。
助演男優賞
マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ) △
シルベスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男) ▼
クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転) ▼
トム・ハーディ(レヴェナント蘇えりし者) ▼
マーク・ラファロ(スポットライト 世紀のスクープ) ▼
5人全員に受賞の可能性があるという異常事態!!!
ただ、ライランスとスタローンどちらかが先行していることは間違いないし、どちらかが受賞するだろう。
残り3人は大穴であるが、そういう奇跡も起こりそうなくらい混戦なのである。
結局、オスカー会員のスタローンアレルギーはどれくらいあるのかに全てがかかっていて、
ここがわからないから批評家たちの予想も割れているのである。
助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて) ○
ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)
ルーニー・マーラ(キャロル)
レイチェル・マクアダムス(スポットライト 世紀のスクープ)
ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)
ヴィキャンデルは「Ex Machina」の落選がむしろプラスとなっている(票割れがなくなり、合わせ技が使える)