アカデミー賞 ラスト予想 作品賞・主演男優賞が大接戦
お久しぶりです。忙しくて、更新ができませんでした。
第87回米国アカデミー賞のノミネート予想(1月)、助演男優賞は完全的中させましたが、まさか監督賞にベネット・ミラーが入ってくるとは・・・。
さて、明日午前(日本時間)発表のアカデミー賞の最終予想です。
作品賞
バードマン あるいは〈無知がもたらす予期せぬ奇跡〉 △
6才のボクが、大人になるまで。 ▼
アメリカン・スナイパー
selma
セッション
グランド・ブダペストホテル
博士と彼女のセオリー
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
去年の賞レースでは「6才のボクが〜」が独走状態だったが、「バードマン」が猛追し追いついた。
さらに一部の賞マニアは「アメリカン・スナイパー」の大逆転受賞を予想しており、三つ巴の大接戦となっている。
私は「アメリカン・スナイパー」を無印としたものの、
3つの作品が作品賞を争うというのは2007年(ディパーテッドvsリトル・ミス・サンシャインvsバベル)以来で、めったにないこと。
「6才のボクが」は撮影期間12時間というのが大きく考慮されそうだが、落ちぶれた俳優がテーマの「バードマン」のほうが会員受けがいいのではないか。
アメリカ製作者組合賞(PGA)などもとっているし、やや有利と見る。
また、映画会社で比較した場合にもバードマンの20世紀フォックス・サーチライトの方が強い。(受賞なら2年連続)
監督賞
リチャード・リンクレイター (6才のボクが、大人になるまで。) △
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(バードマン ) ▼
ウェス・アンダーソン (グランド・ブダペストホテル)
ベネット・ミラー (フォックスキャッチャー)
モルテン・ティルドゥム (イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密)
ノミネート圏外と思われていたベネット・ミラーがサプライズノミネーションを果たしたこの部門。
作品賞同様、バードマンの追い上げで大接戦となっているが、
こちらは12年の撮影期間が評価されてリンクレイターではないか。
仮に作品賞と監督賞が違う作品になった場合、こっちがリンクレイターで向こうがバードマンになる可能性が高いと思う。
主演男優賞
マイケル・キートン (バードマン) △
エディ・レッドメイン (博士と彼女のセオリー) ▼
ブラッドリー・クーパー (アメリカン・スナイパー) ▼
スティーヴ・カレル (フォックスキャッチャー)
ベネディクト・カンバーバッチ(イミテーション・ゲーム)
3人で争うという、2013年の助演男優賞並みに面白いことになっているが、
老会員の多いオスカー会員はキートンに味方するのではないだろうか。
ただし、この部門は助演部門ほどベテラン有利ではない。
特にレッドメインは難病の実在の人物(ホーキング博士)という会員好みの役柄を演じていて、重要な前哨戦アメリカ映画俳優組合賞(SAG)も受賞した。
ただ、若さが不利になるかもしれない。
ブラッドリー・クーパーは3年連続ノミネートという快挙を成し遂げた(ちなみに、来年の「joy」で4年連続ノミネートの可能性がある)が
映画が賛否両論で厳しいか。
主演女優賞
ジュリアン・ムーア (アリスのままで) ○
ロザムンド・パイク (ゴーンガール) ▼
フェリシティ・ジョーンズ(博士と彼女のセオリー)
リース・ウィザースプーン(wild)
マリオン・コティヤール (サンドラの週末〉
夏まで受賞確実と言われたジュリアン・ムーアを、地方の賞などでロザムンド・パイクが猛追し逆転説もあったが私は予想を変えなかった。
なぜならゴーンガールでの彼女の演じた役は会員の好みとはほど遠いからだ(その理由も書きたいが、映画の完全ネタバレになってしまうので・・・)
案の定、ゴーンガールは確実視されていた脚色賞(ギリアン・フリン)でまさかの落選。会員人気は低いと思われる。
助演男優賞
J・K・シモンズ (セッション) ○
エドワード・ノートン(バードマン)
マーク・ラファロ (フォックスキャッチャー)
イーサン・ホーク (6才のボクが、大人になるまで。)
ロバート・デュヴァル(ジャッジ 裁かれる判事)
音大の熱血教師役で大絶賛のJ・K・シモンズが独走。それに助演はこれまで脇役で頑張ってきた人に有利な部門。
助演女優賞
パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。) ○
エマ・ストーン (バードマン)
キーラ・ナイトレイ (イミテーション・ゲーム)
メリル・ストリープ (イントゥ・ザ・ウッズ〉
ローラ・ダーン (wild)
夏以降、パトリシア・アークェットが勢いを持続させほぼ当確。