2016年アカデミー賞 俳優部門のノミネート予想

主演男優賞
1  ブライアン・クランストン(Trumbo)
2  トム・ハンクス(Bridge of Spies)
3  サミュエル・L・ジャクソン(The Hateful Eight)
4  レオナルド・ディカプリオ(The Revenant)
5  コリン・ファース(genius)





6  マイケル・ファスベンダー(The Light Between Oceans)
7  イアン・マッケラン(Mr. Holmes)
8  ジェイク・ギレンホールDemolition
9  ジョセフ・ゴードン・レヴィット(Snowden)
10 ドン・チードル(Miles Ahead)



11 ジェイク・ギレンホール(southpaw)
12 マイケル・ファスベンダー(Macbeth)
13 マシュー・マコノヒー(The Sea of Trees)
14 ジョセフ・ゴードン・レヴィット(The Walk)
15 ジョニー・デップ(Black Mass)
16 クリスチャン・ベイル(Knight of Cups)
17 ジョージ・クルーニー(Money Monster)
18 ホアキン・フェニックス(Irrational Man)
19 ジェイク・ギレンホール(Everest)
20 イドリス・エルバ(Beasts of No Nation)


21 マイケル・ファスベンダーSteve Jobs
22 イーサン・ホーク(Born to be Blue)
23 ブラッドリー・クーパー(Adam Jones)
24 ベン・フォスター(icon)→(The Program)
25 ロバート・レッドフォード(Truth)








主演女優賞
1  キャリー・マリガン(Suffragette)
2  メリル・ストリープ(Ricki and the Flash
3  レイチェル・マクアダムス(spotlight)
4  ジェニファー・ローレンス(joy)
5  マリオン・コティヤール?(Macbeth)



6  ケイト・ブランシェット(Carol)
7  ルーニー・マーラ(The Secret Scripture)
8  ジュリアン・ムーア?(Freeheld)
9  シャーロット・ランプリング(45years)
10 シャーシャ・ローナン(Brooklyn)





11 マギー・スミス(The Lady in the Van)
12 レイチェル・ワイズ(The Light Between Oceans)
13 エマ・ストーン(Irrational Man)
14 キャリー・マリガン(遥か群衆を離れて)
15 ブライス・ダナー(I'll See You In My Dreams)
16 サリー・フィールド(Hello, My Name Is Doris)
17 ケイト・ブランシェット?(Knight of Cups)
18 サンドラ・ブロック?(Our Brand Is Crisis)
19 アリシア・ヴィキャンデル?(The Danish Girl)
20 リリー・トムリン(Grandma)








助演男優賞
1  トム・ハーディ(The Revenant)
2  ケヴィン・ベーコン(Black Mass)
3  カート・ラッセル(The Hateful Eight)
4  ジュード・ロウ(genius)
5  アラン・アルダ(Bridge of Spies)



6  ジェフ・ダニエルズSteve Jobs
7  ベネディクト・カンバーバッジ(Black Mass)
8  ニコラス・ケイジ(Snowden)
9  クリストフ・ヴァルツ(Tulip Fever)
10 ブラッドリー・クーパー?(Joy)



11 真田広之(Mr. Holmes)
12 エディ・レッドメイン?(The Danish Girl)
13 フォレスト・ウィテカー(southpaw)
14 ハーヴェイ・カイテル(Youth)
15 セス・ローゲンSteve Jobs
16 渡辺謙(The Sea of Trees)
17 ティム・ロス(The Hateful Eight)
18 ジョシュ・ブローリン(Everest)
19 ジョージ・クルーニー(Hail, Caesar!)
20 ジョン・グッドマン(Trumbo)









助演女優賞
1  ダイアン・レイン(Trumbo)
2  ジェニファー・ジェイソン・リー(The Hateful Eight)
3  ジュリー・ウォルターズ(Brooklyn)
4  ケイト・ウィンスレットSteve Jobs
5  ルーニー・マーラ?(carol)



6  エレン・ペイジ(Freeheld)
7  ヘレナ・ボナム=カーター(Suffragette)
8  ニコール・キッドマン(genius)
9  レイチェル・マクアダムス(southpaw)
10 パーカー・ポージー(Irrational Man)




11 ジュリア・ロバーツ(Money Monster)
12 ナオミ・ワッツ(The Sea of Trees)
13 ジェーン・フォンダ(Youth)
14 クリステン・スチュワート(Clouds of Sils Maria)
15 レイチェル・ワイズ(Youth)
16 エリザベス・オルセン(I Saw The Light)
17 メラニー・ロラン(By The Sea)
18 ダコタ・ジョンソン(A Bigger Splash)
19 ジョアン・アレン(Room)
20 シェイリーン・ウッドリー(Snowden)



21 ジュリア・ロバーツ瞳の奥の秘密
22 メリル・ストリープ(Suffragette)
23 サラ・ポールソン(Carol)
24 ローラ・リニー(Genius)
25 エイミー・ライアン(Bridge of Spies)

2016年(第88回)アカデミー賞ノミネート予想 監督編

監督賞
1  ダニー・ボイル(Steven Jobs)
2  デレク・シアンフランス(The Light Between Oceans)
3  ロバート・ゼメキス(The Walk)
4  オリバー・ストーン(Snowden)
5  デヴィッド・O・ラッセル(JOY)






6  スティーブン・スピルバーグ(Bridge of Spies)
7  サラ・ガブロン(Suffragette)
8  クエンティン・タランティーノ(The Hateful Eight)
9  ガス・ヴァン・サント(The Sea of Trees)
10 アントワーン・フークア(southpaw)





11 アレハンドロ・G・イニャリトゥ(The Revenant)
12 テレンス・マリック(Knight of Cups)
13 コーエン兄弟(Hail,Caesar!)※ジョエル・コーエン名義
14 ジェイ・ローチ(Trumbo)
15 キャリー・フクナガ(Beasts of No Nation)






16 ジャン=マルク・ヴァレDemolition
17 トッド・ヘインズ(Carol)
18 デヴィッド・ゴードン・グリーン(Our Brand Is Crisis)
19 スコット・クーパー(Black Mass)
20 トム・マッカーシー(Spotlight)






D・ボイル、O・ストーン、R・ゼメキス、S・スピルバーグ、Q・タランティーノ、D・O・ラッセル、G・V・サント、T・マリック、コーエン兄弟
さらには一覧にはいないがW・アレン、A・ジョリー、R・ハワードなど、去年よりも大物の作品が多く激戦になると予想される。
そんな中で、知名度がそこまでは高いとは言えないD・シアンフランスやJ・M・ヴァレの作品が期待を集めており、興味深い。
今年の受賞者A・G・イニャリトゥ(バードマン)も新作でまたノミネートされる可能性がある

2016年 アカデミー賞ノミネート予想 作品賞編

お久しぶりです。
世界中の賞マニアたちは、1年前の段階からノミネートの予想を始めています。
今回はなぜかトライスターが強いという謎の現象が起きています。





マーティン・スコセッシの「silent」(沈黙)が年内公開されるとの噂が流れているようですが、
4月5月の予想ではまだ来年公開としてカウントし、一覧には入れません。






1 ザ・ライト・ビトウィーン・オーシャンズ(ドリームワークス・タッチストーン・ピクチャーズ
2 スノーデン(オープン・ロード・フィルム、エンドゲーム・エンターテインメント)
3 ブリッジ・オブ・スパイズ(ドリームワークス・タッチストーン・フォックス2000)
4 スティーヴ・ジョブズユニバーサル・ピクチャーズソニー・ピクチャーズ
5 サフラジェット(パテ)
6 ジョイ(20世紀フォックス、デイヴィス・エンターテインメント)
7 ザ・レヴァナント(20世紀フォックス)
8 ザ・ウォークトライスター・ピクチャーズ
9 ザ・ヘイトフル・エイト(ワインスタイン・カンパニー)





10 デモリッション(フォックス・サーチライト)
11 ナイト・オブ・カップス(フィルムネーション・エンターテインメント、ウェイポイント、ドッグウッド・フィルム)
12 ハイル、カエサル!(ワーキング・タイトル、ユニバーサル)
13 スポットライト(オープンロード)
14 トランボ(ブリーカー・ストリート)
15 ミー・アンド・アール・アンド・ザ・ダイイング・ガール(フォックス・サーチライト)
16 アワー・ブランド・イズ・クライシス(スモークハウス、ワーナー・ブラザーズ
17 ザ・シー・オブ・ツリーズ(ネッター・プロダクションズ、ウェイポイント・エンターテインメント)
18 フリーヘルド(エンドゲーム・エンターテインメント)
19 ブラック・マス(ワーナー)
20 ザ・デニッシュ・ガール(ワーキング・タイトル、フォーカス・フィーチャーズ
21 マクベス(シーソー・エンターテインメント、ワインスタイン)
22 キャロル(フィルム4、ワインスタイン)
23 マネー・モンスター(トライスター、スモークハウス)
24 瞳の奥の秘密(STXエンターテインメント)
25 遥か群衆を離れて(サーチライト、DNAフィルムズ)







「ザ・ライト・ビトウィーン・オーシャンズ」は最近オスカーは苦戦気味のドリームワークスによる映画。灯台を管理する夫婦が主人公の感動系。
「スノーデン」はその名の通りエドワード・スノーデンの映画。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットがスノーデンを演じる。
ブリッジ・オブ・スパイズ」もドリームワークス。
しかもフォックスやディズニー系のタッチストーンまで製作に加わる。冷戦下における米ソのスパイ交換交渉の話。
マイケル・ファスベンダーがあの経営者を演ずる「スティーヴ・ジョブズ」は配給がソニーからユニバーサルに変更されたことがどう影響するか。
「サフラジェント」は公開が去年から延期されている。
通常、賞狙い映画の公開延期は「ミケランジェロ・プロジェクト」のような失敗作にとられる措置であるが「フォックスキャッチャー」のような成功例もある。
女性参政権獲得運動についての映画なので、リベラル会員からの票は入りそう。
「ジョイ」はここ数年もっともオスカーと相性のいい映画監督のひとりデヴィッド・O・ラッセルの新作。
私は7番手にした「ザ・レヴァナント」は海外の予想サイトで人気が高い。
ただし、アカデミー向きかというとそれは微妙なストーリーで、完全スルーの可能性もなくはない。
ザ・ウォーク」はワールド・トレード・センターを命綱なしで綱渡りした実在の人物のドラマ。ロバート・ゼメキスの新作。
「ザ・ヘイトフル・エイト」は西部劇。脚本流出事件にもめげずに完成した模様。



2016 Oscar Predictions

日本アカデミー賞ラスト予想 主演女優賞と助演男優賞が大激戦

最優秀作品賞



永遠の0      △
紙の月       ▼
蜩ノ記
ふしぎな岬の物語
小さいおうち




興行収入でも邦画界に大きく貢献した「永遠の0」が作品評価も高く優勢だが、
「右寄り」との批判もある。原作者・百田尚樹も良い悪いは別として、会員に悪影響を与える可能性がある。(そもそも映画業界は左派が多い)
そうなると「紙の月」が受賞するかもしれない。ただ、作品の評価は「永遠の0」に劣るし、監督の吉田大八がおととし「桐島、部活やめるってよ」で受賞しているのも不利になる。
「桐島〜」は日テレが関わっているものの、作品賞受賞は当時サプライズで、満場一致ではなかった。「また吉田に受賞させるのは御免だ」という嫉妬に近い感情を抱く会員がいてもおかしくない。
残りの3作品は受賞の可能性が低い。特に「ふしぎな岬の物語」は吉永小百合プロデューサーの力でノミネートを勝ち取ったという批判も出ている。







最優秀監督賞
山崎貴(永遠の0)  △
吉田大八(紙の月)  ▼
小泉堯史蜩ノ記
成島出(ふしぎな岬の物語)
本木克英(超高速!参勤交代




この部門の常連だった山田洋次が落選したのはちょっと驚いた。
山崎は「Stand by me ドラえもん」(アニメ部門にノミネート)と「寄生獣」(実写版)の監督でもあり、そのヒットと高評価も投票時に考慮されるだろう。
吉田は作品賞の所に記述した理由からやや劣勢か。










主演男優賞
岡田准一  (永遠の0) ○
役所広司  (蜩ノ記
中井貴一  (柘榴坂の仇討ち)
阿部寛   (ふしぎな岬の物語)
佐々木蔵之介超高速!参勤交代




史上はじめてジャニーズ事務所所属俳優のノミネートが解禁され、その岡田がかなり優勢。
ただ、ジャニーズに対する拒否感がある会員もいるはずで、絶対とは言えない。ただ、限りなく受賞に近い。
(もし違う人が受賞したら、それはそういうことだ)
役所と中井は何度も受賞しているし(役所は来年「日本のいちばん長い日」で有力)
阿部は助演ではないかとの指摘がある*1
佐々木に関しては下馬評を覆してのノミネートこそ勝利。










主演女優賞
宮沢りえ  (紙の月) ○
池脇千鶴  (そこのみにて、光輝く)△
安藤サクラ (0,5ミリ)      ▼
吉永小百合 (ふしぎな岬の物語) ▼
二階堂ふみ (私の男)
井上真央  (白雪姫殺人事件)



なぜか6人がノミネートされた。
去年夏までは吉永、秋の段階では宮沢が普通に受賞ではと言われていたが、ここにきて大混戦になっている。
池脇と安藤が予想を混乱させているのだ。
池脇の主演する「そこのみにて、光輝く」は批評家を中心に大絶賛だったのにも関わらず、作品賞・主演男優賞・助演男優賞で落選してしまった。
本家でもそうだが、こういう場合唯一のノミネート者に作品の支持票(軽視されたことへの怒り票)が集中する。池脇には想像以上の票が集まっているかもしれない。
安藤はどう考えても日アカ好みではないマイナー配給系映画からノミネートされた。これは彼女への支持の高さのあらわれでもあり、票が分散した場合相対的に浮上する可能性がある。
奥田瑛二安藤和津の娘というのも多少はプラス・・・・?









助演男優賞
笑福亭鶴瓶 (ふしぎな岬の物語) △
岡田准一  (蜩ノ記)      ▼
阿部寛 (柘榴坂の仇討ち)  ▼
三浦春馬  (永遠の0
伊藤英明  (WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜




大本命の池松壮亮がノミネートされず、岡田が主演・助演でダブル受賞の可能性がある。
ただ、それはやりすぎと思う会員も多いだろうし、「蜩ノ記」での岡田の演技は「永遠の0」のそれに比べるとだいぶインパクトが弱かった。
次に笑福亭だが、過去の映画でも演技は評価を受けており受賞してもおかしくない。ただ、やはり本業ではないという所に引っかかる会員は多いだろう。
大穴は阿部寛で、上記の理由から消去法的に選ばれるかもしれない。ただ、主演にもノミネートされているのはマイナスだ。







助演女優賞
小林聡美 (紙の月)    ○
黒木華  (小さいおうち) △
竹内結子 (ふしぎな岬の物語)
富司純子 (舞妓はレディ)
大島優子 (紙の月)



順当にいけば小林だが、大島との票割れが懸念材料。
黒木は高い評価だが、主演ではないかと思うし、キャリア的にも不利だ。






最優秀脚本賞
早船歌江子(紙の月)     △
 山崎貴・林民夫(永遠の0) ▼
加藤正人・安倍照雄(ふしぎな岬の物語)
平松恵美子山田洋次(小さいおうち)
土橋章宏超高速!参勤交代


毎年のことだが、今年はとくに原作あり脚本が多い。
それを否定するわけではないが、やっぱりオリジナル脚本が増えるべきだろう。
そういう意味では土橋(自身の小説を脚本化)に獲ってほしいが・・・。




最優秀外国語映画賞
ジャージー・ボーイズ  △
アナと雪の女王     ▼
フューリー
GODZILLA ゴジラ
インタースティラー



日本アカデミー賞は何かとおかしな選考が多いが、この部門だけは毎年しっかり選んでいるし、ユニークである。
今年も本家アカデミー賞が無視した「ジャージー・ボーイズ」「フューリー」「インタースティラー」をノミネートさせているし、しっかりアニメも入っている。
ここの会員はクリント・イーストウッド好きが多いようなのでジャージー・ボーイズがやや有利か。ただ、アナ雪を観た会員の方が多そうだし、そっちかもしれない。





最優秀アニメーション映画賞
思い出のマーニー    △
Stand by me ドラえもん ▼
ジョバンニの島
名探偵コナン 異次元の狙撃手
Buddha2 手塚治虫ブッダ-終わりなき旅-


ここも作品賞同様、もう少しマイナー系から選んであげたらと思うものの、だいたいいつもジブリが受賞するので今年はマーニーか。






以下のマイナー部門は、毎年作品賞と8割ほど比例していて面白くない。例えば撮影賞だったらカメラワークが綺麗だった映画に投票するとか、そうしてほしい。




最優秀音楽賞  佐藤直紀永遠の0)or久石譲(小さいおうち)
最優秀撮影賞  柴崎幸三(永遠の0)orシグママコト(紙の月)
最優秀照明賞  上田なりゆき(永遠の0)or西尾慶太(紙の月)
最優秀美術賞  出川三男・須江大介(小さいおうち)or上條安里(永遠の0
最優秀録音賞  藤本賢一(永遠の0・ふしぎな岬の物語)or矢野正人(蜩ノ記
最優秀編集賞  宮島竜治(永遠の0)佐藤崇(紙の月)

*1:笑福亭鶴瓶との競合を避けるために主演に回った

アカデミー賞 ラスト予想 作品賞・主演男優賞が大接戦

お久しぶりです。忙しくて、更新ができませんでした。
第87回米国アカデミー賞のノミネート予想(1月)、助演男優賞は完全的中させましたが、まさか監督賞にベネット・ミラーが入ってくるとは・・・。





さて、明日午前(日本時間)発表のアカデミー賞の最終予想です。








作品賞
バードマン あるいは〈無知がもたらす予期せぬ奇跡〉  △
6才のボクが、大人になるまで。            ▼ 
アメリカン・スナイパー
selma
セッション
グランド・ブダペストホテル
博士と彼女のセオリー
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密






去年の賞レースでは「6才のボクが〜」が独走状態だったが、「バードマン」が猛追し追いついた。
さらに一部の賞マニアは「アメリカン・スナイパー」の大逆転受賞を予想しており、三つ巴の大接戦となっている。
私は「アメリカン・スナイパー」を無印としたものの、
3つの作品が作品賞を争うというのは2007年(ディパーテッドvsリトル・ミス・サンシャインvsバベル)以来で、めったにないこと。
「6才のボクが」は撮影期間12時間というのが大きく考慮されそうだが、落ちぶれた俳優がテーマの「バードマン」のほうが会員受けがいいのではないか。
アメリカ製作者組合賞(PGA)などもとっているし、やや有利と見る。
また、映画会社で比較した場合にもバードマンの20世紀フォックス・サーチライトの方が強い。(受賞なら2年連続)   








監督賞
リチャード・リンクレイター      (6才のボクが、大人になるまで。) △
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(バードマン ) ▼
ウェス・アンダーソン         (グランド・ブダペストホテル)
ベネット・ミラー            (フォックスキャッチャー
モルテン・ティルドゥム         (イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密)






ノミネート圏外と思われていたベネット・ミラーがサプライズノミネーションを果たしたこの部門。
作品賞同様、バードマンの追い上げで大接戦となっているが、
こちらは12年の撮影期間が評価されてリンクレイターではないか。
仮に作品賞と監督賞が違う作品になった場合、こっちがリンクレイターで向こうがバードマンになる可能性が高いと思う。







主演男優賞
マイケル・キートン    (バードマン) △
エディ・レッドメイン   (博士と彼女のセオリー) ▼
ブラッドリー・クーパー  (アメリカン・スナイパー) ▼
スティーヴ・カレル    (フォックスキャッチャー
ベネディクト・カンバーバッチイミテーション・ゲーム



3人で争うという、2013年の助演男優賞並みに面白いことになっているが、
老会員の多いオスカー会員はキートンに味方するのではないだろうか。
ただし、この部門は助演部門ほどベテラン有利ではない。
特にレッドメインは難病の実在の人物(ホーキング博士)という会員好みの役柄を演じていて、重要な前哨戦アメリカ映画俳優組合賞(SAG)も受賞した。
ただ、若さが不利になるかもしれない。
ブラッドリー・クーパーは3年連続ノミネートという快挙を成し遂げた(ちなみに、来年の「joy」で4年連続ノミネートの可能性がある)が
映画が賛否両論で厳しいか。






主演女優賞
ジュリアン・ムーア   (アリスのままで) ○
ロザムンド・パイク   (ゴーンガール)  ▼
フェリシティ・ジョーンズ博士と彼女のセオリー
リース・ウィザースプーン(wild)
マリオン・コティヤール (サンドラの週末〉



夏まで受賞確実と言われたジュリアン・ムーアを、地方の賞などでロザムンド・パイクが猛追し逆転説もあったが私は予想を変えなかった。
なぜならゴーンガールでの彼女の演じた役は会員の好みとはほど遠いからだ(その理由も書きたいが、映画の完全ネタバレになってしまうので・・・)
案の定、ゴーンガールは確実視されていた脚色賞(ギリアン・フリン)でまさかの落選。会員人気は低いと思われる。






助演男優賞
J・K・シモンズ   (セッション)  ○
エドワード・ノートン(バードマン)
マーク・ラファロ  (フォックスキャッチャー
イーサン・ホーク  (6才のボクが、大人になるまで。
ロバート・デュヴァル(ジャッジ 裁かれる判事)




音大の熱血教師役で大絶賛のJ・K・シモンズが独走。それに助演はこれまで脇役で頑張ってきた人に有利な部門。





助演女優賞
パトリシア・アークェット6才のボクが、大人になるまで。) ○
エマ・ストーン     (バードマン)
キーラ・ナイトレイ   (イミテーション・ゲーム
メリル・ストリープ   (イントゥ・ザ・ウッズ〉
ローラ・ダーン     (wild)



夏以降、パトリシア・アークェットが勢いを持続させほぼ当確。

アカデミー賞ノミネート これがほんとに最後の予想

昨日の日本アカデミー賞のノミネーション発表はサプライズ選出が多く面白かったですね。
さて、いよいよ1時間後に発表されます本家の最後の予想です。
作品賞・監督賞は数日前に書きました。



ノミネート確実な俳優は
ノミネートの可能性が高い俳優をで表示しています。






主演男優賞
1 マイケル・キートン(バードマン)
2 エディ・レッドメイン博士と彼女のセオリー
3 ベネディクト・カンバーバッチイミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密)
4 ジェイク・ギレンホール(Nightcrawler)
5 デヴィッド・オイェロウォ(Selma)





逆転ノミネートの可能性あり
1 レイフ・ファインズグランド・ブダペスト・ホテル
2 スティーヴ・カレルフォックスキャッチャー)※ここにきて、助演プッシュが噂されている
3 ブラッドリー・クーパーアメリカン・スナイパー
4 ティモシー・スポールターナー、光に愛を求めて)
5 ビル・マーレイ(St. Vincent)









主演女優賞
1 ジュリアン・ムーアアリスのままで
2 ロザムンド・パイク(ゴーンガール)
3 フェリシティ・ジョーンズ博士と彼女のセオリー
4 リース・ウィザースプーン(wild)
5 ジェニファー・アニストン(cake)




逆転の可能性あり
1 マリオン・コティヤール(サンドラの週末)
2 エイミー・アダムスビッグ・アイズ
3 シャイリーン・ウッドリー(きっと、星のせいじゃない。)
4 ヒラリー・スワンク(The Homesman)
5 キーラ・ナイトレイ(はじまりのうた)











助演男優賞
1 J・K・シモンズ(セッション)
2 エドワード・ノートン(バードマン)
3 イーサン・ホーク(6才のボクが、大人になるまで。)
4 ロバート・デュヴァルジャッジ 裁かれる判事
5 マーク・ラファロフォックスキャッチャー






逆転の可能性
1 トム・ウィルキンソン(Selma)
2 ジョシュ・ブローリン(Inherent Vice)
3 ジョン・グッドマン(The Gambler)
4 クリストフ・ヴァルツビッグ・アイズ
5 リズ・アーメド(Nightcrawler)










助演女優賞
1 パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)
2 キーラ・ナイトレイイミテーション・ゲーム
3 エマ・ストーン(バードマン)
4 メリル・ストリープ(イントゥ・ザ・ウッズ)
5 ジェシカ・チャスティン(A Most Violent Year)




逆転の可能性を残す
1 ナオミ・ワッツ(St. Vincent)
2 レネ・ルッソ(Nightcrawler)
3 カルメン・イジョゴ(Selma)
4 ローラ・ダーン(wild)
5 ティルダ・スウィントン(スノーピアサー)

日本アカデミー賞最終ノミネート予想

いよいよ明日発表の日本アカデミー賞のノミネート予想です。
ノミネート確実な作品・人物は
ノミネートの可能性が高い作品・人物をで表示しています。






最優秀作品賞




1 紙の月(松竹)  
2 柘榴坂の仇討ち(松竹)
3 ふしぎな岬の物語(東映
4 小さいおうち(松竹)
5 そこのみにて光輝く東京テアトル






逆転ノミネートの可能性あり
1 永遠の0東宝
2 蜩ノ記東宝
3 春を背負って(東宝
4 私の男(日活)
5 太秦ライムライトティ・ジョイ
6 救いたい(AMG
7 WOOD JOB(東宝
8 イン・ザ・ヒーロー(東映
9 ぼくたちの家族(ファントム・フィルム
10円卓〜こっこひと夏のイマジン〜(東宝







本命がいないが、「紙の月」が落ちる可能性は低い。
「小さいおうち」は高い評価を受けているとまでは言いがたいが、山田洋次は日アカに強い。
そうなると、同じ松竹の「柘榴坂の仇討ち」は苦戦するかもしれない。
(ちなみに、又吉イエスがこの映画を徹底批判している)
次に候補作の多い東宝関係の票がどうなるかも読めない。
興行収入に大きく貢献した「永遠の0」を推すのか、それとも賞向きな「春を背負って」や「蜩ノ記」をプッシュするのか。
永遠の0」はリベラル派が多いと言われる日本アカデミー賞会員が毛嫌いする可能性があるし、「春を背負って」と「蜩ノ記」は作品の評判が微妙である。やはり今年は松竹の年なのだろう。
最大会員を有する東映は「ふしぎな岬の物語」が吉永小百合の力も借りてノミネートか。ただ、この映画もやはり評判が微妙。
そこのみにて光輝く」は本家アカデミー賞外国語映画賞部門への日本代表作品(落選)だが、配給会社の弱さが大きなネック。





最優秀監督賞
1 吉田大八(紙の月)
2 山田洋次(小さなおうち)
3 若松節朗(柘榴坂の仇討)
4 成島出(ふしぎな岬の物語)
5 山崎貴永遠の0・STAND BY ME ドラえもん寄生獣


逆転ノミネートの可能性あり
1 呉美保(そこのにみて光輝く)
2 小泉堯史蜩ノ記
3 矢口史靖(WOOD JOB)
4 木村大作(春を背負って)
5 熊切和嘉(私の男)






だいたい作品部門と一致するが、山崎は収入での貢献を考慮されるかもしれないし、
ネームバリューは有効だ(去年の三谷幸喜のように)





最優秀脚本賞
1 早船歌江子(紙の月)  based on the novel by角田光代
2 高松宏伸・飯田健三郎長谷川康夫(柘榴坂の仇討ち)based on the novel by浅田次郎
3 加藤正人・安倍照雄(ふしぎな岬の物語)based on the novel by森沢明夫
4 平松恵美子山田洋次(小さいおうち)based on the novel by中島京子
5 高田亮そこのみにて光輝く)based on the novel by佐藤泰志



逆転ノミネートの可能性あり
1 山崎貴・林民夫(永遠の0)based on the novel by百田尚樹
2 小泉堯史古田求蜩ノ記)based on the novel by葉室麟
3 木村大作瀧本智行宮村敏正(春を背負って)based on the novel by笹本稜平
4 宇治田隆史(私の男)based on the novel by桜庭一樹
5 大野裕之太秦ライムライト


私はかねてから脚色賞を設けるべきだと思っているが、いくらなんでも小説の映画化が多すぎる・・・。
そう思ってる会員は大野に投票・・・?






主演男優賞
1 役所広司蜩ノ記・渇き。)
2 中井貴一(柘榴坂の仇討ち)
3 福本清三(太秦ライムライト) 
4 妻夫木聡(ぼくたちの家族)
5 浅野忠信(私の男)



逆転ノミネートの可能性あり
1 綾野剛そこのみにて光輝く
2 松山ケンイチ(春を背負って)
3 染谷将太(wood job)
4 三浦友和(救いたい)
5 唐沢寿明(イン・ザ・ヒーロー)





ダークホース的な存在だった福本清三の勢いは落ちてきており、ノミネートは確実とは言えなくなった。
役所広司中井貴一のノミネート漏れの可能性は低そう。
綾野剛はもしかすると、余裕を持って当確圏内に入ってきている可能性があるが読めない。
また、岡田准一永遠の0)のノミネートをジャニーズ事務所が許可するかにも注目。





主演女優賞
1 宮沢りえ(紙の月)
2 吉永小百合(ふしぎな岬の物語)
3 池脇千鶴(そこのみにて、光輝く)
4 松たか子(小さいおうち)
5 二階堂ふみ(私の男)





逆転ノミネートの可能性あり
1 芦田愛菜(円卓)
2 安藤サクラ(0.5ミリ)
3 鈴木京香(救いたい)
4 井上真央(白雪姫殺人事件)
5 広末涼子(想いのこし)




宮沢・吉永は当選。本戦もこの2人で争うだろう。
池脇も行けそうだが、松・二階堂は微妙な情勢。






助演男優賞
1 池松壮亮(ぼくたちの家族・紙の月)
2 阿部寛(柘榴坂の仇討ち・ふしぎな岬の物語)
3 吉岡秀隆(小さいおうち)
4 菅田将暉そこのみにて光輝く
5 豊川悦司(春を背負って)



逆転ノミネートの可能性あり
1 笑福亭鶴瓶(ふしぎな岬の物語)
2 長塚京三(ぼくたちの家族)
3 妻夫木聡(小さいおうち)
4 津川雅彦(0,5ミリ)
5 藤原竜也るろうに剣心



前哨戦は池松が強いがキャリアがネックか。それでもノミネートの可能性は高い。





助演女優賞
1 黒木華(小さいおうち)
2 原田美枝子(蜩ノ記・ぼくたちの家族)
3 小林聡美(紙の月)
4 広末涼子(柘榴坂の仇討ち)
5 富司純子(舞妓はレディ)





逆転ノミネートの可能性あり
1 竹内結子(ふしぎな岬の物語)
2 大島優子(紙の月)
3 堀北真希蜩ノ記
4 蒼井優(春を背負って)
5 井上真央永遠の0



黒木は勢いが落ちている・・・・?
原田は安定。小林は春以降猛追。作品人気の影響で大島優子も浮上してきた。
井上は「白雪姫殺人事件」とのWノミネートの可能性もあったが・・・・。