第38回(2015年)日本アカデミー賞ノミネート・受賞予想
映画賞レースの予想はこの時期から始まる。
当然1年後の予想なのでたいして当たらないが、それでもこの一覧からノミネートが出ることは間違いない
(特に日本の場合〉
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○が受賞者の予想
作品賞
永遠の0 (東宝)
春を背負って (東宝)
蜩ノ記 (東宝) ○
ふしぎな岬の物語(東映)
小さいおうち (松竹)
柘榴坂の仇討 (松竹)
私の男 (日活)
渇き (ギャガ)
東宝は毎年のことながら票割れを起こす。
それでも興行収入的に「永遠の0」は無視できないだろう。公開が2013年暮れだったというのがネックだが。
「春を背負って」「蜩ノ記」はいかにも日アカが好きそうなストーリー
「ふしぎな岬の物語」はあの吉永小百合”様”がプロデューサーも兼任しており、会員は無視できないだろう。
日活は「凶悪」のようにサスペンスを滑りこませてきているので今回も「私の男」を候補にしたが、
評価が上がらなければ完全スルーされるだろう。
「渇き」は配給がギャガと強くないが、「告白」の中島哲也監督というのが強み
主演男優賞
松山ケンイチ(春を背負って)
役所広司 (蜩ノ記・渇き) ○
中井貴一 (柘榴坂の仇討)
浅野忠信 (私の男)
三浦春馬 (真夜中の5分前)
上3人はよほど作品評価が低くない限りノミネートされるのではないだろうか。
特に役所は会員に好かれている。
主演女優賞
井上真央(白雪姫殺人事件) ○
松たか子(小さいおうち)
吉永小百合(ふしぎな岬の物語)
二階堂ふみ(私の男)
綾瀬はるか(万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳−)
ここはそもそも「主演女優」というものの人数が限られているがゆえに予想が難しく、
書いたのは4人だが、はっきり言って二階堂と綾瀬は微妙。井上も助演との票割れ必至。
ただ、吉永小百合は本家で言うメリル・ストリープのポジションなので、ノミネートは確実か。
受賞はないと思うけど
たぶん、他の候補が出てくるだろう
助演男優賞
阿部寛 (ふしぎな岬の物語・柘榴坂の仇討) ○
中村吉右衛門(柘榴坂の仇討)
長谷川博己 (舞妓はレディ)
オダギリジョー(渇き)
綾野剛 (白雪姫殺人事件)
今のところこれといった人がおらず難しい。
中村吉右衛門は意外にも過去にノミネート経験あり
助演女優賞
井上真央(永遠の0)
堀北真希(蜩ノ記) ○
蒼井優 (春を背負って)
竹内結子(ふしぎな岬の物語)
広末涼子(柘榴坂の仇討)
原田美枝子(蜩ノ記)
中谷美紀 (渇き)
黒木華 (小さいおうち)
今年度最激戦区かもしれない。
まず、井上真央は同じ映画の主演・岡田准一がジャニーズの規則でノミネートできないため、票が集中する可能性が高い。
蒼井優・竹内結子・中谷美紀は会員受けが良さそうだが、映画の評価次第。広末涼子も。
原田美枝子は一時期の勢いは衰えているものの、演技力にはかなりの定評がある。
そしてそして、堀北真希様にはなんとしてもノミネートしていただかないと困る。
20代女優の中では圧倒的な地位を築いている(と私は思っている)のに、これまでノミネートは1回。
映画の役柄的に受賞も狙えそうだが、原田美枝子との票割れリスクがある。
7年前に候補にあがったときも、同じ映画(三丁目の夕日)の薬師丸ひろ子と票割れを起こして受賞はしていない。*1
なんとなく、状況が似ているのが怖い。
*1:ただし、票割れを起こさなければ受賞していたというわけではない