アメリカ大統領選挙を見てきた(後編)
いよいよ開票が始まり、選挙特番でも州ごとの当確が打たれていく。
この段階では私が日本にいるうちに予想しておいた鉄板州の当確だけだから、緊張しない。
主にMSNBCを見ていたが、どのテレビ局もフロリダ州に注目している。これは毎回のことなのだが、フロリダはトランプの関連施設が多かったり、退役軍人もたくさん住んでいたりと、今回はより注目される要素が多かった。
数時間すると、「トランプが勝つのでは・・」という雰囲気が広がり始める。
深夜2時くらいになって、トイレにいたら隣の部屋から奇声が聴こえたのでもしやと思い部屋に戻ると、はたしてトランプに当選確実が出ていた。
あわててコートを着てタイムズスクエアに走る。
深夜のニューヨークは寒かったが、興奮しているので気にならない。5分ほどでタイムズスクエアに着くと、案の定トランプ支持者とヒラリー支持者が口論をしていた。
トランプのいるホテルの前に行くと、ちょうど彼を乗せた車が出てくるところだった。
当然姿は見えなかったが、自分との距離が10Mくらいで、ちょっと嬉しかった。ちなみに銀座でもオバマの車列とそのくらいの距離に近づいたことがある。
トランプが出てくると同時に彼の支持者たちも出てきて、本当に嬉しそうだった。
一部の若者がすぐ近くのFOXニューズの本部前へ行ってコールをしていた。右派だからFOXなのだろうか*1
翌日は暇だったのでずっと行きたかったカフェ風レストランに行った。
ここは秋元康が「川の流れのように」*2を作詞した場所。観光地ではない所にあるので探すのが大変だった。
コーラとピザを頼んだが、サイズが大きく苦戦
夜にエンパイアステートビルから夜景を見ようと思ってホテルから出ると、反トランプのデモが目の前に。
ビルはいつでも行けるけど、デモは滅多に見られないだろうから、ついていった。
デモ隊は予想通りトランプ・タワーの前に終結。デモを始めた。
SEALSと同じコールもあったが発音の良さに笑ってしまった。
デモは日付が変わっても続いていた。
ホットドッグで手がベタベタになったが、写真をかなり撮った。
深夜のNBC本社前。
4時ごろホテルに戻ってモーニングコールを頼んだが、起きる時間には鳴らなかった。
それを想定して自分の目覚ましもかけていたので良かったが、15分くらいしてスタッフが直接起こしに来た。忘れてた・・?
帰りは電車でニューアーク空港まで行った
帰りの飛行機もデルタだったが、隣のベトナム人がずっと話しかけてきた。*3意味がわからない所ばかりだったが、コネチカット州でネイリストをやっている人で、母親を大切にしているということはわかった。
飛行機も3月に乗ったカタール航空が美人CA揃いだったので期待していたが、普通だった。
現地・飛行機あわせて旅行中5時間くらいしか寝なかったが全然平気だった。選挙が好きすぎるとこういうことになるので、皆さんも要注意。
現地で買った大統領選グッズ。
私は自宅で毎日ココアを飲むのですが、このマグカップを着ています。
Tシャツを着て外出する勇気はありません。
ちなみにトランプのグッズを買おうとしたら「トランプに投票したの?」と店員に聞かれたので否定すると「じゃあ選挙に行かなかったのね・・・」と言われた。
なぜヒラリーに入れた可能性を考えなかったのか謎だが、私を現地の有権者だと思ったようだ。色んな人種がいる国らしい出来事。
「観光客です」と伝えても浮かない顔をしていたが、なぜだろう。いかにも観光に来たって雰囲気だったと思うけど。。
ドーハ空港でもよく見かけた。ビクトリア・シークレットの広告。
CMも大変センスがあるので憧れていたが、女性の下着専門だそうで・・・・
アメリカ大統領選挙を見てきた(前編)
去年11月、わざわざ1人でニューヨークまで行ってアメリカ大統領選挙を見てきた。
1人旅なんてしたことがないし、そもそも1人で関東から出たことがない。よくそれでアメリカに行こうと思ったなと色んな人から呆れられたが、行ってよかった。
行きはデルタ航空だが飛行機や客室乗務員はANA。航空には詳しくないのでよくわからない。
なぜか機内サービスの楽曲に堀ちえみの「リボン」が入っていて、何度も聞いていた。作詞家・三浦徳子は本当に「・・・」の使い方が上手い。
投票日前日の夜にJFK空港に到着。20分くらいタクシーを待って、寒くて震えた。
泊まったのはホテル・ペンシルバニアで、マディソン・スクエア・ガーデンの真隣にある。
客室が1700部屋、エレベーターが12基もある巨大なホテル。
映画「1408号室」にも一部が使われていて、不気味な要素もあるが、こういうところに泊まりたかったので大正解だった。
清掃やスタッフのサービスには期待できないが、Wi-Fi(有料)のパスワードを聞いたらうっかり教えてくれたり、売店のおじさんがポップコーンにチョコレートを入れてくれたりと、ユニークな(?)要素もある。
すぐにタイムズスクエアに行ってみたが、翌日に備えてABCが生中継スタジオを置いていた。
行く前にアメリカに詳しい方に聞いたので知っていた。
写真には写っていないが、東芝の広告の上(一番上)に、なんとNHKが広告を出している。これには驚いた。
翌日、朝早くから色々見てまわった。
トランプ・インターナショナル・ホテルの前には、ご覧のように陰謀論団体みたいなのがいて、熱心に活動した。
日本でも目撃している似たような人たちのことを思い出してテンションが下がった。
投票所の様子。ニューヨークは無風区だからつまらないけど。
ヒラリー陣営の拠点・ジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター(投票締め切り数時間前)
勝っていれば勝利宣言はここでしていた・・・
民主党と共和党のカラーに彩られたエンパイアステートビル
そして、いよいよテレビで選挙特番がはじまる・・
(つづく)
この夏読んだ本の感想
あまり読む時間はありませんでしたが・・・
- 作者: 売野雅勇
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/09/07
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(とくに「2億4千万の瞳」と「め組のひと」が好きです)
歌手とのエピソードはあまり興味がないので、楽曲の誕生秘話を熱心に読んだ。
ちなみに渋谷のHMVで荻野目洋子氏と一緒にトークイベントをやっていた。
私はサイン会に行ったのだが、ほんの数秒でも売野さんと会話をすることができてとても嬉しかった。橋本愛の握手会のときくらい緊張した
- 作者: フランシスローゼンブルース,マイケルティース,徳川家広
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2012/12/19
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ただナショナリズムがメインの章はかなり書いてあることがおかしく(たとえば第一次安倍政権が参院選で敗北した理由の1つに保守的な政策を挙げている点)
イデオロギー先行なイメージを受けた。
実際、この本を読んでいた知り合い(別に右派ではない)も「おかしいね」と言っていた。
- 作者: 国枝昌樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/06/13
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また、今年出版された本なので有志連合やロシア軍による「イスラム国」への空爆が成功しているという前提で書かれている。
(去年多く出版されたこの手の本では有志連合は「イスラム国」に手を焼いていると書かれている)
そのため、追い詰められた「イスラム国」が別の土地(たとえばリビア)に拠点を移すのではないかという分析がなされていて興味深い。
- 作者: 山口敬之
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
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それにしてもこの記者(今はフリー)、驚くほどに安倍総理に密着している。
2014年の増税延期前後の動きなんて、あの田崎史郎を凌駕するレベルで感心したのだが、メディアと政治家の癒着を嫌う人が読むと不快に思うだろう。
安倍晋三がTBSの記者に気に入っている者がいるという事実は、あの上杉隆が「イチ・ロク・サンケイ」*1として「官邸崩壊」に書いていたから知っていたけど、どういう人物かは知らなかった。中川昭一の戒名を付ける作業にまで関与していたとは・・・
とはいえ安倍が復活するまでの話や財務省とのバトルのエピソードは面白い。一気に最後まで読み切った。
- 作者: 池田利道
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前半は年収ランキングなどで、後半が23区それぞれの解説
ただし、「通信簿」としておきながら知名度順に並べただけなので注意
ちなみに私は江戸川区生まれなのだが、この本では江戸川区の世帯の構成を細かく分析している。
他の23区紹介本では江戸川区の出生率の高さが軽く紹介されている程度だが、こっちは家族のデータと結びつけて分析されている。
いまだに売れてるみたいだが、これ都民以外の人が読んでも面白くないよね。
1950年?2016年 「あの日」の真相474連発! 完全保存版 THE芸能スキャンダル!
- 出版社/メーカー: 徳間書店
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しかも日刊ゲンダイが書いているので容赦ない。笑えるものから悲しくなるものまで・・・
- 作者: 吉野嘉高
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/03/16
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「内輪ネタはスタッフと視聴者の笑いのツボが一致しているときは良いけどそれがズレるとまったく笑えなくなる」的なことが書いてあって、これが一番納得。
内輪ネタそのものは悪くないのだ(笑)
第39回 日本アカデミー賞ラスト予想
数時間後にギリシャに向かうので、急いで日本アカデミー賞の予想を書きます
最優秀作品賞
海街diary △
海難1890 ▼
日本のいちばん長い日
百円の恋
母と暮せば
前哨戦で圧倒的強さを見せた海街が強い。
唯一のネックはフジテレビが製作に関わっていて、「それでもボクはやってない」の時みたいなことが起きること?
最優秀監督賞
是枝裕和(海街diary) ○
田中光敏(海難1890) △
原田眞人(日本のいちばん長い日)▼
大根仁(バクマン)
武正晴(百円の恋)
注目は、「駆込み女と駆出し男」との合わせ技が使える原田。
大根のサプライズノミネートは山田洋次が辞退したから?
最優秀主演男優賞
佐藤浩市(起終点駅 ターミナル) △
内野聖陽(海難1890) ▼
役所広司(日本のいちばん長い日) ▼
二宮和也(母と暮らせば)
大泉洋(駆込み女と駆出し男)
本命・佐藤 対抗・内野
会員人気は役所が一番だがもう常連だからね。
最優秀主演女優賞
安藤サクラ(百円の恋) ○
樹木希林(あん) △
綾瀬はるか(海街diary)▼
吉永小百合(母と暮せば)
有村架純(映画ビリギャル)
安藤が受賞すれば、日アカは変わったと思われるだろう。
ただ樹木の評判もかなり良い
最優秀助演男優賞
本木雅弘(天空の蜂) ○
浅野忠信(母と暮せば)△
新井浩文(百円の恋)
伊藤淳史(ビリギャル)
染谷将太(バクマン。)
ウィーク・イヤーで、結果として本木が浮上
最優秀助演女優賞
満島ひかり(駆込み女と駆出し男)△
長澤まさみ(海街diary) ▼
黒木華 (母と暮せば) ▼
吉田羊 (ビリギャル) ▼
夏帆 (海街diary)
本命不在の大接戦で、夏帆以外に可能性があるが、
評価の高い満島か。
最後の第88回アカデミー賞予想
あと数日でアカデミー賞の授賞式。
ラスト予想です。
今年はここ数年でもっとも予想が難しい年。
完全的中は難しそうです。
作品賞
スポットライト 世紀のスクープ ○
レヴェナント:蘇えりし者 △
マネー・ショート 華麗なる大逆転 ▼
ブリッジ・オブ・スパイ
ブルックリン
マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
ルーム
年末までは「スポットライト」の受賞が有力とされていたが、
今年に入って「レヴァナント」が猛追。
加えて「マネーショート」という第三極も現れ、作品賞は近年稀に見る大接戦。
3本以上に受賞のチャンスがあるというのは第79回(2007年)以来であり、海外予想サイトも予想が完全に割れている。
特に、内容がオスカー向きとはいえない「レヴァナント」の台頭が予想を難しくしている。
逆に「スポットライト」は明らかに賞に好まれる映画でありながら、勢いが衰えている。
私は配給会社(オープンロード・フィルム)の小ささが影響していると思うが、きっといくつか原因があるのだろう。
「マネーショート」も、ノーマークだった予想マニアを悩ませていて、もはや本命だと書く人までいるくらいである。
個人的には、なんだかんだで「スポットライト」が受賞すると予想しているが・・・・・・・どれが獲ってもおかしくない混戦である。
監督賞
トーマス・マッカーシー(スポットライト 世紀のスクープ) ○
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者) △
ジョージ・ミラー(マッドマックス 怒りのデス・ロード) ▼
アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転) ▼
レニー・エイブラハムソン(ルーム)
5人中4人に受賞の可能性があるという大混戦。
作品賞と同じようにマッカーシーが勢いを失い、イニャリトゥが肉薄(抜いた?)
さらにミラーも受賞の可能性を残し、さらにはマッケイが’大逆転’を狙っている。
ただ、イニャリトゥは去年「バードマン」で受賞している。さすがに2年連続は・・と考える会員も多いだろう。
ミラーは、作品の方が作品賞受賞は無理なのでこちらの部門でと思う会員もいるだろうが、
オスカー会員が「マッドマックス」をどこまで評価しているのかわからない。
マッケイはコメディ映画がこれまでメインだったというのがネックか。
そうなると、結局マッカーシーかなと思えてくる。
主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ(レヴァナント) ○
ブライアン・クランストン(トランボ)
マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)
エディ・レッドメイン(リリーのすべて)
マット・デイモン(オデッセイ)
ついに、ディカプリオがオスカー像を手にする日がくる。
よくメディアは「レオナルド・ディカプリオはアカデミー賞に嫌われている」というがこれは正しくない。
彼がアカデミー賞を受賞できないのは、巡り合わせの問題(いつも相手が強い)であって、嫌われているわけではない
(もし嫌われていたら、そもそも毎回ノミネートされていない)
主演女優賞
ブリー・ラーソン(ルーム) ○
ジェニファー・ローレンス(Joy)
シャーロット・ランプリング(さざなみ)
シアーシャ・ローナン(ブルックリン)
ケイト・ブランシェット(キャロル)
ここも無風区で、ラーソンが当選確実。
助演男優賞
マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ) △
シルベスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男) ▼
クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転) ▼
トム・ハーディ(レヴェナント蘇えりし者) ▼
マーク・ラファロ(スポットライト 世紀のスクープ) ▼
5人全員に受賞の可能性があるという異常事態!!!
ただ、ライランスとスタローンどちらかが先行していることは間違いないし、どちらかが受賞するだろう。
残り3人は大穴であるが、そういう奇跡も起こりそうなくらい混戦なのである。
結局、オスカー会員のスタローンアレルギーはどれくらいあるのかに全てがかかっていて、
ここがわからないから批評家たちの予想も割れているのである。
助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて) ○
ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)
ルーニー・マーラ(キャロル)
レイチェル・マクアダムス(スポットライト 世紀のスクープ)
ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)
ヴィキャンデルは「Ex Machina」の落選がむしろプラスとなっている(票割れがなくなり、合わせ技が使える)
最新2016年アカデミー賞ノミネート予想
おひさしぶりです。
しばらく更新できず申し訳ありません。
SAGのノミネート前には出したかったのですが・・・・。
作品賞
1 スポットライト 世紀のスクープ(オープンロード) 当確
2 キャロル(ワインスタイン)
3 マネー・ショート 華麗なる大逆転(パラマウント)
4 Trumbo(ブリーカー・ストリート)
5 brooklyn(フォックス・サーチライト)
6 オデッセイ(ワーナー)
7 レヴェナント:蘇えりし者(20世紀フォックス)
8 マッドマックス 怒りのデス・ロード(ワーナー)
今年も作品賞は8枠・・・?
9 ブリッジ・オブ・スパイ(タッチストーン・ドリームワークス)
10 ルーム(A24)
11 ヘイトフル・エイト(ワインスタイン)
12 ボーダーライン(ライオンズゲート)
13 ビースト・オブ・ノー・ネーション(ブリーカー・ストリート)
14 ストレイト・アウタ・コンプトン(ユニバーサル)
15 JOY(20世紀フォックス)
16 スティーヴ・ジョブス(ユニバーサル)
17 リリーのすべて(フォーカス・フィーチャーズ)
18 マクベス(ワインスタイン)
19 Ex Machina(A24)
20 インサイド・ヘッド(ディズニー)
今年は有力作が少なく、『スポットライト 世紀のスクープ』にしかLOCK(ノミネート確実)を打てない情勢です。
スポットライトは受賞の可能性にもっとも近い作品ですが、前哨戦はリードしているとはいえ圧倒的な強さではないので、勢いに欠けます。
配給会社がマイナーなのも気がかりです。
「キャロル」はアカデミー賞レースをもっとも得意とするハーヴェイ・ワインスタインによる映画ですが、
同性愛がテーマなので保守派会員の票は見込めない。
「マネーショート」は勢いを増していますし、オスカー会員が好きそうな内容です。
そういう意味では「トランボ」も同じで、赤狩りと闘った実在の脚本家がモデルなので、会員(特に老会員)の票が見込めそうです。
ちなみに、製作会社のブリーカー・ストリートは2014年に設立された新しい会社です。
「オデッセイ」「レヴァナント」「マッドマックス」と娯楽性の強い作品(レヴァナントはそこまででもないですが)がノミネート当落線上にいて、これまではあまりなかったことです。
「ブリッジ・オブ・スパイ」はいかにも会員好みの映画ですが微妙な情勢です。
「ルーム」はインディーズ映画ゆえにアカデミー賞では苦戦すると思われます。
2016年(第39回)日本アカデミー賞ノミネート予想
作品賞
1 日本のいちばん長い日(松竹)
2 海難1890(東映)
3 天空の蜂(松竹)
4 母と暮せば(松竹)
5 杉原千畝 スギハラチウネ(東宝)
6 ギャラクシー街道(東宝)
7 駆込み女と駆出し男(松竹)
8 海街diary(東宝・ギャガ)
9 幕があがる(ティ・ジョイ)
10あん(エレファントハウス)
今年はこれといった作品が無く混戦。
去年同様、松竹が強さを見せる。
東宝はまあまあだが、東映が相変わらず苦戦。
監督賞
1 田中光敏(海難1890)
2 チェリン・グラック(杉原千畝 スギハラチウネ)
3 堤幸彦(天空の蜂)
4 原田眞人(日本のいちばん長い日)
5 三谷幸喜(ギャラクシー街道)
6 山田洋次(母と暮らせば)
7 是枝裕和(海街diary)
8 本広克行(幕があがる)
9 原田眞人(駆込み女と駆出し男)
10河瀬直美(あん)
ほぼ作品賞と比例するだろう。
主演男優賞
1 役所広司(日本のいちばん長い日)
2 江口洋介(天空の蜂)
3 内野聖陽(海難1890)
4 唐沢寿明(杉原千畝 スギハラチウネ)
5 佐藤浩市(愛を積む人)
6 大泉洋 (駆込み女と駆出し男)
7 二宮和也(母と暮らせば)
8 佐藤浩市(起終点駅 ターミナル)
9 香取慎吾(ギャラクシー街道)
10藤竜也(龍三と七人の子分たち)
11水谷豊(王妃の館)
12藤原竜也(探検隊の栄光)
13高良健吾(悼む人)
14松田翔太(イニシエーション・ラブ)
15柳楽優弥(合葬)
16生田斗真(グラスホッパー)
去年の予想同様、ノミネート確実な人が赤色、可能性が高い人が青色。
役所が唯一当確だが、かといって受賞最有力かというとそうとも言えないのが賞レースの難しいところ。
江口は賞のイメージがあまりなく新鮮。
内野と唐沢は映画がなんとなく被っているのがネック・・・?
佐藤は2作品で票割れの可能性。
主演女優賞
1 吉永小百合(母と暮らせば)
2 樹木希林(あん)
3 綾瀬はるか(海街diary)
4 鈴木京香(おかあさんの木)
5 新垣結衣(くちびるに歌を)
6 二階堂ふみ(この国の空)
7 深津絵里(岸辺の旅)
8 綾瀬はるか(ギャラクシー街道)
9 樋口可南子(愛を積むひと)
10有村架純(映画ビリギャル)
11尾野真千子(きみはいい子)
おなじみの吉永枠があるため実質4枠の争い。
樹木の方が評価は高かったがメジャー配給でないのがややネック。
綾瀬・鈴木はそれぞれ東宝・東映がついているものの作品に勢い無い。
新垣は逆に作品評価は高いが会社が弱い。
助演男優賞
1 本木雅弘(天空の蜂)
2 松坂桃李(日本のいちばん長い日)
3 本木雅弘(日本のいちばん長い日)
4 西田敏行(ギャラクシー街道)
5 永瀬正敏(あん)
6 橋爪功(母と暮せば)
7 小日向文世(天空の蜂)
8 石橋凌(杉原千畝 スギハラチウネ)
9 浅野忠信(岸辺の旅)
10浅野忠信(母と暮らせば)
本来であれば本木が最有力だが、2本で票割れは確実。
しかもその片方は昭和天皇役というのだからさらに難しい。
小日向や浅野も票割れを起こす可能性があり、永瀬・橋爪が浮上も。
助演女優賞
1 長澤まさみ(海街diary)
2 戸田恵梨香(駆込み女と駆出し男)
3 仲間由紀恵(天空の蜂)
4 忽那汐里(海難1890)
5 小雪(杉原千畝 スギハラチウネ)
6 北川景子(愛を積むひと)
7 満島ひかり(駆込み女と駆出し男)
8 樹木希林(海街diary)
9 広瀬すず(海街diary)
10 本田翼(起終点駅 ターミナル)
11黒木華(母と暮せば)
12夏川結衣(海難1890)
13大竹しのぶ(海街diary)
ノミネート確実な人が1人もいない大混戦。